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平成30年度 女性医師からのメッセージ

アルメイダ病院 内分泌代謝内科  豊岡 郁子先生

この度はこのような機会をいただきありがとうございます。

私は2008年に医師免許を取得し、大分市の市中病院で初期研修を行い、2010年の9月に入局させていただきました。

 

入局先に代謝内分泌内科を選んだのは、ホルモンという目に見えない物質による様々な病態に興味があったことに加え、手技は少ないですが限られた時間の中で患者さんと接する時間が多いことが決め手でした。大学5年時と研修医1年目に出産し、入局時は子どもがまだ小さかったため時短勤務にしていただき、後期研修は大学病院勤務からスタートしました。再受験で他大学出身のうえ市中病院で初期研修をしたため、医局には全然知り合いもない中でしたが、あたたかく迎えてくださった先生方にとても感謝しています。4年目からは上級医の先生のご好意で現在のアルメイダ病院に勤務しています。

 

入局したときは子育てとの両立のみで精一杯で、認定医や専門医など目指す余力もなくただ仕事を続けることだけが目標でしたが、様々な先生方にお力添えをいただき4年前に内科認定医を、去年糖尿病内科専門医を取得することができました。ここまで仕事を続けことができたのは、子育て中という事情を汲んでいただいた医局のご配慮および周囲の先生方のおかげであり、本当に感謝しています。まだ子育ても途中で仕事だけに集中することはできませんが、内分泌代謝内科は慢性疾患が多く、しっかりと患者さんと関われることが魅力です。

これからも少しでも長く、臨床に携わっていけるよう頑張っていきたいと思います。

 


 

新別府病院 内分泌代謝内科 光冨沙耶佳

★自己紹介★

熊本市出身です。平成21年大分大学を卒業し、平成23年4月入局しました。大学病院、臼杵コスモス病院、大分県立病院を経て、現在、新別府病院 内分泌代謝内科に勤務しています。プライベートでは、医師4年目に結婚、6年目に出産、そして産後5か月のとき復帰しました。正直、復帰当初の記憶はほとんどありません。そんな余裕のない生活が続きましたが、子供もいつの間にかもうすぐ5歳になろうとしています。

 

★1日のスケジュール★

7時に起床。8時に家を出ます。通勤途中に保育園があるので送り届けます。 8時45分ごろから仕事スタートです。火・木・金が外来、それ以外は病棟業務が中心です。今勤務している新別府病院は、年間3000台の救急車を受け入れている三次救急医療機関で、皆が自分の診療科と並行して救急もやっています。私の場合、産後は当直を免除して頂いているため、救急はとてもいい刺激になっています。17時15分には病院を出て、18時までに子供のお迎えに行きます。 18時過ぎに帰宅後、夕飯の支度、食器洗い、掃除、洗濯、お風呂、子供と遊ぶ、アイロンがけ等を次々片付け、20時半ごろ子供を寝かしつけながら自分も寝てしまいます。夕飯は、作り置きした冷凍おかずを解凍したり、時にはネットで購入できるキットを利用したり、とかなり手抜きをして時短に徹しています。それ以外の家事は、便利な家電たちに頼りっぱなしです。

 

★糖尿病内科の魅力★

手技がなく、女性特有のイベントがあっても遅れを取らないのではないかと思ったため専攻しました。専攻理由は実はそれだけだったのですが、いざ実際に糖尿病の臨床に出てみると、患者さんの療養生活をチームで支え、その患者さんの人生そのものに寄り添うという診療スタイルはとても女性に向いているなと感じています。また、人生経験豊富な患者さんから教わることも多く、気付いたら世間話に花が咲いていたなんてことも多々あります。本当に楽しく仕事の出来る診療科ではないかと思います。治療の選択肢が多く、患者さん毎に目指すゴールも違うので、正解がひとつではないところも魅力的です。やりがい、楽しさ、将来性のある科だと思います。女性はもちろんですが、男性も、診療・研究・プライベートの時間配分が比較的自由にできるため、とてもお勧めです。

 

★メッセージ★

今年で医師11年目になります。私がここまで来られたのは、たくさんの方々に支えて頂いたお陰だと思っています。この場をお借りして感謝申し上げます。これからは、自分がいかに大変かをアピールするのではなく、自分がいかに仕事も子育ても楽しんでいるか、を発信できるような医師になりたいです。そして、少しでもこの記事に興味を持ってくれた学生さんや研修医の先生は、是非、一度見学にいらして頂けるととても嬉しいです。一人でも多くの糖尿病医が、この大分に誕生することを願っています。

 

 

 

腎臓内科 東 寛子先生 (平成13年卒)中学1年、小学校4年、3年の3児の母。

 

現在、大学は週1回透析室当番として短時間医員の形で勤務しています。他に週2回程度、他病院の透析室当番をさせていただいています。 私は研修医2年目の終わりに妊娠し、つわりがひどく業務に支障を生じたため早い時期から産休に入りました。3人の出産育児中、その後10年以上に渡り検診や透析室当番などの非常勤として週に数日勤務する程度でした。そのため認定内科医などの受験資格も満たさず取得できていないままになっています。出産育児とキャリアのバランスとタイミングの難しさを痛感してきました。復帰するのはとても勇気がいることでしたが、周囲の先生方のご厚意で平成26年10月から半年間大分赤十字病院で常勤として勉強する機会をいただくことができました。また、この6月からは大分大学でも常勤として勤務させていただく予定となっています。私にとってとても大きな大きな一歩となりました。今後はまず認定内科医を取得し、その後専門医資格にもチャレンジしていきたいです。たかが認定医かもしれませんが、長いブランクを経て育児をしながらの認定医取得は「価値ある認定医になる」と柴田教授におっしゃっていただき、この恵まれた環境の中での挑戦に深く感謝しています。

 

家庭をもつ女性のキャリア維持は本当に難しい問題だと思います。各個人でそれぞれの家族構成、家庭環境、配偶者の理解、育児と仕事に対する考え方の違いなど様々で、それぞれで可能な勤務形態が変わってくるからです。また、どうしても周囲の負担が大きくなるため、周囲の理解と協力も必要不可欠となります。いろいろな勤務形態を選ぶことができる環境が必要で、そのためにはより多くのモデルケースの存在が望まれます。私がそのモデルケースの一つになれればよいなと思っています。毎朝のお弁当作りや習い事の送迎、学校行事や自治会役員などの中、毎日の勤務と勉強がどこまでできるか分かりませんが、自分なりに頑張っていきたいと思います。