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内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座の臨床の魅力
私たちの「内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座」は平成25年度の内科学講座の講座再編の際に作られました。現在、内科学講座は7つの内科講座に分かれましたが、3つの診療科からなるのは我々の講座だけです。しかも、内分泌糖尿病内科、膠原病内科、腎臓内科があつかう疾患はいずれも重複しているものが多いです。実際に、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満症などの生活習慣病は現代の成人には非常に多く、これらが原因となり慢性腎臓病、透析へと進展する患者さんは腎臓内科で多くあつかいます。
また、膠原病は自己免疫や遺伝が原因となり関節や全身の血管に炎症を起こしますが、膠原病による腎障害も頻度が高いです。そして、治療薬としてよく用いられる副腎皮質ステロイドである糖質コルチコイドを大量または維持量を投与することにより、これらの炎症性病変を寛解させることができますが、一方で高血糖、免疫不全などの副作用もあり、これは内分泌糖尿病内科と連携して対処することができます。
また疾患自体の重複が多いだけでなく、それぞれを専門とするメンバーは同じ病棟で働き、毎週一緒に臨床カンファレンスや総回診も行うことで、どのグループの医師も自分の専門分野以外の知識を身につけることができます。大学病院のこのような環境で研修を積むことにより、地域の病院では1人の医師が専門分野以外の多様な知識を持つ「頼りになる医師」を輩出して地域医療に貢献しております。
来年度から開始される新内科専門医制度において、経験すべき160症例は今までの専門医制度と比べると確かに多く、これから入局を考える初期研修医の先生方にとってはどれぐらい大変なのか見当もつかないと思います。
しかし、我々の講座の研修により、関連施設では経験しにくいような大学病院ならではのまれな疾患から基本的な疾患までのかなりの症例数を経験できます。
そして、総合内科専門医に加えて、各サブスペシャルティ専門医の連動研修も可能です。皆様の中には、地域医療で活躍したい、育児しながら専門医も取得しキャリアを続けたい、大学で研究を極めながら専門医として活躍したい、海外へ留学してみたいなど多様なニーズがあると思います。
是非、一度相談しに来て下さい。できるかぎり多くのニーズに応えられるようなキャリアパスを用意したいと思います。私たちと一緒に大分県の医療を支えていきましょう。
大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座
教授 柴田洋孝