杵築市立山香病院

杵築市立山香病院 内科部長 藤原 貫爲

 

杵築市立山香病院は国東半島の付け根に位置し、大小の山々が連なる自然豊かな杵築市山香町にある病院です。当院は、昭和30年に山香町国民健康保険直営山香病院として開設され、当初より経営の健全化にも取り組んでおり、平成13年度自治体立優良病院表彰を受賞しています。平成17年に1市1町1村(杵築市、山香町、大田村)が合併し、現在の杵築市立山香病院となりました。開設当初から地域の中核病院として2次救急医療を担っており、年間の救急車搬入は400件前後、断らないをモットーに救急要請不応率0を目指しています。また健診センター、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーション、介護老人保健施設を併設することで早期から地域包括医療・ケアシステムを実践しており、当院での勤務経験は在宅・高齢者医療に対して見識を深める礎となるものと考えています。福利厚生では、院内保育所「たんぽぽ」、病児保育所「きつきっずケアルーム」を併設しており、職員が働きやすい環境整備に積極的に取り組んでいます。

 

病院全体の診療については大分大学、大分県立病院地域医療部等からの外来診療応援を得ながら、現在のところ総合診療科4名、内科3名、外科胃腸科2名、小児科1名、泌尿器科1名の11名の常勤医師であたっておりますが、診療科ごとの壁といったものがないため気軽に相談し合える医局の雰囲気があり、院内スタッフのフットワークも軽く、日常診療をスムーズにストレスなく行うことができます。また平成28年10月より遅ればせながら電子カルテが導入されたことで、より仕事がしやすくなりました。
内科診療には内分泌代謝・糖尿病、循環器専門医である内科スタッフと大分大学内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座から派遣された後期研修医、自治医科大学出身の総合診療科医師であたっており、様々な内科疾患症例を専門を問わず数多く担当しています。そのため若手の先生方にとって内科の“General”な力をつけるには格好の環境であるといえます(内科専門研修連携施設)。ルーチンワークとして毎朝8時から医局カンファレンスを行っており、全科の前日入院患者や治療難渋症例などについて常勤医師全員でディスカッションするようにしています。また毎週月曜日の朝には輪番制で各自が持ち寄った臨床論文の総説などを題材にした勉強会や、各自が作成したスライドを使った症例・救急検討会を毎月行うようにもしており、当院で研修される先生方には内科全般の知識をアップデートしながら総合医としての力も養う環境を提供することができると考えています。


一方、自らの“Speciality”に磨きをかけることも十分可能です。私の専門分野である糖尿病診療を例にすると、専門外来・入院患者さんの診療を通して数多くの臨床経験を積むことができることは勿論、当院では糖尿病療養指導士らとともに定期的に研修会やウォークラリーなどの患者教育活動を積極的に行っているため、糖尿病に対する療養指導チームのリーダーとしての資質を養うこともできると考えています。また専門医が常勤していることを活かし、パーソナルCGM機能を搭載したインスリンポンプ療法であるSAP(Sensor Augmented Pump)療法といった先進的医療にも携わることもできます。さらに当院は平成29年度中に日本糖尿病学会認定教育施設となることを目指しており今後、専門医取得を考えている先生方にとって満足度の高い病院であると自負しています。

 

当院はゴルフ部、テニス部、卓球部、アウトドア部、テーブルゲーム部などの課外活動も時々行っており、職員同士の風通しが良く仕事のしやすい、楽しい雰囲気を持った病院です。また大分市内からでも自家用車で無理なく通勤できる距離にあるのもセールスポイントです。皆さんとともに仕事ができることを楽しみにしています。

 

全景
リハビリ室 アウトドア部 グリーンケアやまが
健診センター    

 

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