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同門会関連医療機関

上級配属の発表が行われました。

感想 舩木 康介

 

私は腎臓内科学講座に配属させていただき、「急性期病院入院患者における手術前後の透析治療の治療実態調査」というテーマで研究させていただきました。研修室配属が始まるまで私に臨床研究に関する知識はほとんどなく、先生に臨床研究や統計の本を貸していただくところから私の研究室配属は始まりました。本を読んで臨床研究の概要を学び、いざカルテからデータを集めてみると、最初はどこに何が書いてあるのか、ここに書いているのはどういうことなのか、などわからないことだらけであった上に、その量の多さに圧倒され、臨床研究の大変さや、世の中に出ている臨床研究がどれほどの苦労の賜物であるかを身をもって知ることができました。

また、臨床研究ではデータを取る前の計画の段階が非常に重要であること、倫理的な配慮が欠かせないことを先生に強調していただき、今後自分が臨床研究をすることになった時に役立つ経験になりました。研究以外にも、講義では詳しく習わなかった透析治療に関する臨床的な知識を身に付けることもできましたし、実際に透析室に行って透析治療が行われているところを見学させていただき、この研究室配属ではかなり多くのことを学ぶことができたと思います。

 

最後になりましたが、指導してくださった中田先生をはじめ、講座内の先生方やスタッフの皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

舩木康介

 

感想 服部 恭子

 

個体を用いin vivoの実験系で研究することは始めてであったため,個体差の扱い方や数値の解釈の仕方などが難しく,勉強になりました. In vitroの実験もやってみたかったです.腎摘出手術の経験は貴重な経験になりました.ラットの体全体から脈動を感じながら,自らの手で生体にメスを入れ,針をまわし,はさみを入れる行為は大変緊張し,不安な作業だした.腎臓を摘出する際に感じた血液の生温かさはずっと忘れないと思います.先生に助言をいただきながらすべての工程を行い,腎摘出を完遂できた時はとても感動しました.

その後は,施術したラット達が毎日ちゃんと生きているか常に心配でした.そしてその分,ラット達に愛着を持ち過ぎないようにする苦労もありました.医学の進歩の裏には多くの亡くなった命があるのだということを再認識するよい経験ができたと思います.謙虚でありたいと思いました.

柴田教授,工藤先生はじめ,内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座の先生方に感謝したいです.ありがとうございました.

服部 恭子

 

感想 黒坂 一輝

 

私は膠原病講座に配属させていただき,「全身性エリテマトーデスにおける可溶性インターロイキン2受容体の意義」という研究をさせていただきました.研究が終わった今では膠原病について少しは理解しているつもりですが,研究配属した当初はまったくといって良いほど理解していませんでした.そもそも膠原病を配属先として選んだのも膠原病についてまったく理解しておらず研究を期に勉強したいと思ったからでした.当然のことながら,研究を開始した当初は研究について何もわからず,先生の質問にもほとんど答えられませんでした.そんな私に担当教官である前島先生は自分の本を貸してくださり優しく指導してくれました.ほかにも先生は,統計に関する知識やプレゼンテーションの仕方などあらゆることを教えてくださりいままで体験したことのないことまで体験させてくれました.特に毎週カンファレンスに参加し,毎回発表する体験はとても貴重でした.これらの知識・経験は今後の人生で必ず役に立つと思います.

最後になりますが,長い間指導していただいた前島先生,研究の手助けをしてくださった石井先生をはじめとする膠原病講座の先生・スタッフの方々,時々励ましの声をかけて下さった腎臓内科学講座の中田先生にお礼申し上げたいと思います.先生方の協力のおかげで無事研究を終えることができました,本当にありがとうございました.

医学科4年 黒板一輝

 

感想 佐藤 聖香

 

今回の研究室配属で,私たちが日々学んでいる医学は,先生方の地道で大変な研究や,データを記録させて下さる患者さんなど,多くの人々の努力や苦労や協力のもとに成り立っているのだな,と感じました.また,時間的な制約はありましたが,自分が疑問に思ったことを,自由に深めて学べることは,とても面白かったです.また,患者さんの検査結果というたくさんの事実をもとにして,治療効果を考察できるのもとても面白かったです.

今回,指導してくださった正木先生,尾関先生をはじめ,内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座の先生方,スタッフの皆様,本当にありがとうございました.

医学科 4年 佐藤 聖香

 

感想 伊東正文

 

私は「小腸内GLP-1発現における脳内軽度慢性炎症の影響」というテーマで研究を行わせていただきました。約2か月間と決して長くはない配属期間でありましたが、刺激に満ちた毎日を送ることができました。

私にとって、研究で行ったラットの飼育や手術、生化学的分析等々は初めての体験で、そのどれもが新鮮でした。毎日忙しく過ごしたことは、当時は辛く感じたこともありましたが、今振り返ってみるととても充実していました。また、提出書類や発表の期日に追われてぎりぎりの日程の中、苦しみながらも最終的にまとめあげたことは良い経験になりました。発表会に関してはもう少しこうしておけばよかった等々、反省を感じることが強いものになりましたが、これも良い経験としてこれからに生かしたいと思います。

 

最後になりますが、何もわからない私に親身になってご指導していただいた後藤孔郎先生をはじめ、お世話になりました内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座の皆様に厚く感謝の意を表します。本当にありがとうございました。

医学科4年 伊東正文