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第90回 日本内分泌学会が、開催されました。

第90回日本内分泌学会学術総会で当講座から岡本将英医師、野口貴昭医師が同時受賞
~若手臨床内分泌医育成委員会Clinical Endocrinology KO Rounds~

 

第90回日本内分泌学会学術総会が2017年4月20日~22日(京都勧業館みやこめっせ)に開催されました。今回から新たに始まった目玉企画のひとつに、当講座の柴田洋孝教授を委員長とする若手臨床内分泌医育成委員会主催の「Clinical Endocrinology KO(ノックアウト) Rounds」があり、その栄えある第一回において、当講座の岡本将英病院特任助教がRunners-Up賞、野口貴昭医員がアイデア賞を受賞しました。

 「Clinical Endocrinology KO Rounds」は臨床において医学的に興味深いと考えられる症例報告を「スライド1枚」、「3分間」という制限の中で行いプレゼンテーションを競い合う企画で、3分間を経過すると強制終了とすることから「KO Rounds」と命名されました。そして、プレゼンテーション力、メッセージ性、スライドのグラフィックの3項目から11名の審査員による審査が行われました。
大会当日は事前の書類選考により選出された11名の全国の若手医師による発表が行われました。岡本医師は「原発性アルドステロン症におけるリチウムによるピットフォール」という演題で、“原発性アルドステロン症患者においてはリチウムの存在下では腎機能障害がより早く進行し、原発性アルドステロン症の診断が偽陰性になりえる”という内容を、シェイクスピアの悲劇「ハムレット」の名台詞になぞらえて発表しました。一方、野口医師は「高齢者糖尿病治療のピットフォール:GLP-1受容体作動薬とα-GI併用による門脈気腫症」という演題で、“日常的に良く使用する薬剤でも、ある条件が揃うと重篤な副作用を引き起こすことがある”という内容を、太陽、地球、月が一定の条件を満たすことで引き起こす「金環日食」になぞらえて発表しました。

 

委員長コメント(柴田洋孝)
当科から同企画に応募した二人のプレゼンテーションは、発表者の中でもとりわけユニークな工夫を凝らしていて、審査員の先生方からは、良く経験するcommonな症例でも鋭い切り口で焦点を絞ったプレゼンテーションで感銘を受けたと絶賛されました。臨床内分泌は、日常診療における「普通」の症例でも、一例一例にじっくりと向き合うことからクリニカルパールとピットフォールを見出すことが醍醐味で、二人とも3分間の持ち時間でそれらを存分に表現し、当講座の内分泌診療の魅力をアピールし見事な同時受賞となりました。今回経験した内分泌症例の病態を見極める眼力とプレゼンテーション力をさらに磨いていってください。おめでとう!


柴田教授と記念撮影
岡本将英病院特任助教がRunners-Up賞を受賞しました。 野口貴昭医員がアイデア賞を受賞しました。 第90回日本内分泌学会学術総会
「Clinical Endocrinology KO(ノックアウト) Rounds」で、当講座の岡本将英病院特任助教がRunners-Up賞、野口貴昭医員がアイデア賞を受賞しました。

 

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