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柴田教授が、令和元年度治験貢献賞を受賞しました。
この度、大分大学医学部附属病院から「治験貢献賞」(前年度にエントリー終了した治験のうち実施症例数の最も多いプロトコールの責任医師に贈られる)を受賞することができました。
昨年度は「治験特別賞」をいただき2年連続、大分大学医学部附属病院より表彰されました。
受賞対象となった治験内容は、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(フィネレノン)を用いた糖尿病患者を対象とした臨床治験です。
糖尿病性腎症は透析導入の原因で最も多い疾患で、我々の講座の内分泌糖尿病内科および腎臓内科では、適切な体重管理をはじめとする生活習慣の是正、血圧、血糖値、脂質等に対する集学的治療を行っています。
しかし、糖尿病性腎症が重症化して透析導入や透析導入に至る途中過程での心血管病の発症が多いことから、これらの合併症を防ぐことができる治療がアンメットニーズ(表立っていない必要なもの)となっており、多くの製薬会社も糖尿病性腎症の重症化予防や心血管病発症を予防できる新薬の創薬開発が急速に進んでおります。 フィネレノンはそのような新薬の1つです。今回は、フィネレノン投与により腎症重症化と心血管病発症に関する2種類の臨床治験に関して表彰されました。
当講座では内分泌糖尿病内科と腎臓内科の2つのグループがあり、糖尿病患者さんの初期から腎症が発症して透析にいたるまでの期間の診療にあたっております。様々な新薬をいち早く患者さんに届けられるように講座の医局員一同、今後も努力を続けてまいります。
そして、本治験にご協力いただいた被験者の見案様にも心から感謝申し上げます。
内分泌糖尿病内科・腎臓内科
診療科長 柴田洋孝