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仲間寛医師(現:大分赤十字病院)が、大学時代の症例を症例報告した論文が、英文誌に掲載されました。おめでとうございます。

 

大学病院で入局した年に経験した症例を,この度ようやく論文化することができました.

 

症例報告の内容は,17年前に褐色細胞腫を切除した患者さんに上部消化管内視鏡検査を行うこととなり,前処置でグルカゴンを注射したところショック症状を起こしてしまい,その後の精査で褐色細胞腫の再発が見つかったというものです.グルカゴンは内視鏡検査の前処置や内因性インスリン分泌の負荷試験などで日常的に使用する薬剤ですが,この症例の様に重篤な副作用を起こす可能性を孕んでおり,特に褐色細胞腫の既往のある患者では慎重に用いるべきという注意喚起を促すことができたのではないかと思います.

 

論文化に当たっては当講座の後藤孔郎先生,柴田洋孝教授に最初から最後まで本当に丁寧にご指導いただき,誠にありがとうございました.また,御協力頂きました大学病院並びに他大学の先生方にもこの場をお借りして心より御礼申し上げます.

 

大分赤十字病院 内分泌糖尿病内科
仲間 寛

 

 

 

Hypertens Res. 2020 Jan 22. doi: 10.1038/s41440-020-0400-x. [Epub ahead of print]
A case of adrenaline-predominant paraganglioma diagnosed with a state of shock after glucagon injection.
Nakama H1, Okamoto M1, Kurosawa K2, Mimata H3, Daa T4, Takekoshi K5, Gotoh K1, Masaki T1, Shibata H6.

 

 

 

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